【初心者向け】Instagramのショッピング機能の使い方を解説!

Instagramの投稿画像から数タップでネットショップに飛ぶことができるInstagramのショッピング機能。フィードに現れた商品画像をタップしていくだけで購入画面に進めることから、商品への関心が高まっているユーザーをスムーズに購入画面まで導くことができる機能です。

この記事ではInstagramのショッピング機能を利用するための条件や、この機能を使うメリット・デメリットなどを紹介していきます。Instagramショッピング機能を簡単に導入できるSquareのネットショップ機能も合わせて見ていきましょう。

目次



Instagramのショッピング機能とは

Instagramのショッピング機能とは、Instagramに投稿された画像から数タップでネットショップの商品購入ページに飛べるよう設定できる機能です。具体的には以下の画像にも表示されている「商品タグ」を設定することで、ネットショップと連携されます。

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また、Instagramのプロフィール画面にある「ショップを見る」ボタンをタップすると、ユーザーはまるでネットショップを見ているかのように、商品タグがついた全ての商品を一覧することもできます。

参考:新登場:Instagramショップ

ショッピング機能は米国では2017年に導入され、日本では2018年6月から利用できるようになりました。2022年にInstagramを運営するメタ社はショッピング機能を縮小していくことを発表しました。ただ、機能を完全になくす予定はないようで、縦型の動画を投稿・閲覧できる「リール」機能を強化していく方針のようです。

参考:Instagram to scale back shopping features amid commerce retreat - report(2022年9月7日、Reuters)

Instagramのショッピング機能を利用するメリット

ネットショップの売り上げを伸ばしていきたいのなら、より多くのユーザーをネットショップに誘導できるInstagramのショッピング機能はぜひ取り入れたい機能です。詳しいメリットを見ていきましょう。

購買につながりやすい

ネットショップでの購入率を伸ばしていくためには、購入の一歩手前となる商品ページへのアクセス数を増やしていくことが肝心といえるでしょう。実店舗でも、来店者数が増えれば増えるほど購入してもらえるチャンスが増えるのと同じ原理です。

ショッピング機能の最大のメリットは、下記の画像にもあるように商品ページまでの動線がスムーズになり、購入までの動線が引けるようになることでしょう。実店舗に置き換えて言えば、入店してもらい、商品を手に取ってもらいやすくなるということです。

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Instagramショッピングの導入には多少手間がかかるため、どれくらいの成果が得られるかは気になるところかもしれません。

マーケティングDX支援事業を行うアライドアーキテクツ株式会社が2020年に発表した調査では、「Instagramをきっかけに利用したことのないネットショップで購入した」と答えた消費者は60.7%と半数以上にもおよび、Twitter(55.2%)やFacebook(54.4%)、YouTube(53.1%)など多くの利用者を誇るその他のSNSを上回る結果を残しました。本調査ではどのプラットフォームも対象者の半数以上が「購入経験がある」と答えていますが、なかでもInstagramは最も購入につながりやすいことがわかります。

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参考:SNS利用に関する調査アンケートへご協力のお願い(2020年10月9日、アライドアーキテクツ株式会社)

認知度の向上につながる

ネットショップを開設しても、その存在を知る人がいなければ売り上げも生まれません。ネットショップの認知度を上げるには潜在顧客の宝庫ともいえるInstagramの活用が効果的です。特にショッピング機能を利用すれば、実店舗だけでなくオンラインでも商品購入が可能なことをユーザーに認知してもらえます。

実際に株式会社ネオマーケティングが発表した調査によると、「興味はあるが買う予定のなかった商品をSNSで見て購入した」と答えた人と「興味もなく買う予定もなかった商品をSNSで見て購入した」と答えた人の合計は、Instagramでは76%近くにも上っています。認知してもらうことがそのまま購買につながるといえるかもしれません。

参考:「SNSでの商品購入に関する調査」 ~Instagramで購入したユーザーの7割以上が “購入予定がなかった商品”を購入! Pinterestユーザーの約5割がSNS上で商品購入!~(2022年8月5日、株式会社ネオマーケティング)

広告に見えにくい

Instagramのショッピング機能は「商品情報を多くの人に伝える」目的で利用されることが多いため、広告と呼ぶこともできるでしょう。ただし、有料広告と比べると広告のようには見えにくく、ユーザーの関心を引きつけ購入を検討してもらいやすいというメリットがあります。

無料で売上拡大を狙える

Instagramショッピングには利用コストがかかりません。通常、商品の宣伝には広告費などがかかりますが、費用を一切かけずに販売促進できることは規模の小さなビジネスにとっては特にうれしい点かもしれません。

Instagramショッピングの導入方法

Instagramショッピングの概要ページには、導入までの三つのステップが紹介されています。

ステップ1. 利用要件を確認する
ステップ2. 販売したい商品を「コマースマネージャ」に登録する
ステップ3. 「コマースマネージャ」にショップの詳細を登録する

通常であれば審査の完了を含めて、数日ほどで使いはじめることができます(※)。なおInstagramはFacebookと同様にメタ社の傘下にあるため、Instagramショッピングの設定と同時にFacebook上のショッピング機能「Facebookショップ」のセットアップも可能です。

それぞれの手順を詳しく見ていきましょう。

※場合によっては審査が長引くこともあります。

ステップ1. 利用要件を確認する

Instagramのショッピング機能を利用するには利用要件を満たす必要があります。Instagramのヘルプセンター記事、またInstagramショッピングの概要ページに記載されている以下の利用条件を満たしているかをまずは確認しておきましょう。

✅ FacebookおよびInstagramのポリシーに準拠している
✅ 商品の販売を予定しているネットショップと紐づいている
✅Instagramショッピングを利用できるに拠点がある
✅ InstagramのプロアカウントのほかにFacebookのアカウントとページの信頼性を示せる
✅ 商品の値段や返金・返品ポリシーなど、正確な商品情報を提供している

参考:コマースの利用資格

Instagramショッピングには決済機能が備わっていないため、あくまでも商品の支払いはネットショップで行う形になります(※)。そのため上記にもあるようにInstagramショッピングを利用する前提として、ネットショップを持っていることが条件になっています。ネットショップを作成する際には、Instagramとの連携が可能かを必ず確認しておきましょう。

※Instagramではアプリ内で商品の支払いまで完了できるInstagramチェックアウトが2019年に公開されましたが、現時点では米国のみでの展開となっています。

またInstagramで個人用アカウントを利用している場合は、このタイミングでアカウントをプロアカウント(ビジネスアカウント、もしくはクリエイターアカウント)に変更しましょう。方法は以下の記事を参考ください。

▶︎Instagramでビジネスアカウントを設定する

ステップ2. 販売したい商品をコマースマネージャに登録する

Instagramショッピングの管理機能である「コマースマネージャ」に販売したい商品の情報を登録しましょう。なおコマースマネージャにアクセスをしようとすると、Facebookでのログインが求められることに気が付くかもしれません。アカウントの作成がまだの場合は、このタイミングでアカウントを作成しましょう。

コマースマネージャでは、ネットショップのURLの登録や商品情報の登録など、販売をはじめるためのさまざまな設定を行います。

商品情報を登録する際には、既存のネットショップ内の情報をそのままインポートできると商品を一つずつ登録する必要がないため、作業がぐんと楽になります。商品情報はCSVなどのファイルからインポートすることもできれば、ネットショップ作成サービス側で連携の設定を行い、取り込むこともできるようです。連携の設定ができないサービスもあるので、利用しているサービスのウェブサイトなどで確認してみるといいでしょう。

Squareで作るネットショップなら、コマースマネージャへの同期も簡単です。方法は以下の記事からご確認ください。

▶︎Square オンラインビジネスをMeta for Businessと連携させる

設定が完了したら、コマースマネージャにある「カタログ」から「データソース」にアクセスし、問題なく商品を登録できたかを確認しましょう。

また、ネットショップと連携ができると、ネットショップ上での変更が自動的にコマースマネージャに反映されるようになります。反対にコマースマネージャで修正した内容もネットショップに反映されてしまうので、編集をする際には気をつけましょう。

諸々の設定を終えたら審査に進みます。

ステップ3. Instagram上でショッピング機能の設定を行う

ステップ2ではコマースマネージャ上での設定方法を紹介しました。続いて、Instagramのアプリ内でInstagramショッピングの設定を行います。Instagramのアカウントから「設定」、「ビジネス」の順に飛び、「Instagramショッピングを設定する」というボタンをタップしてInstagram上でもショッピング機能の設定を行いましょう。この設定を行うことで、ようやく投稿した画像に商品タグがつけられるようになります。

利用可能な国、販売が禁じられている

Instagramショッピングを利用できる国や販売できる商品には制限があります。自分のビジネスが当てはまるかを念のために確認しておきましょう。

Instagramショッピングを利用できる国

Instagramショッピングが利用できる国には、このページにもある通り、日本も含まれます。ただし中国など対象外の国もあるため、海外向けのネットショップを運営している場合には、ターゲットの国で利用できるかを前もってチェックしておきましょう。

なお、VPNやプロキシサーバーなどを通してインターネットに接続した場合でも、Instagramショッピングが利用できない国にいる限り、利用は難しいようです。加えてInstagramショッピングをサポートしていない国に旅行などで滞在する場合にも、機能が一時的に利用できなくなる可能性がある点も留意しておくといいかもしれません。

Instagramで販売できない商品

Instagramのショッピング機能では、以下の商品の販売が禁止されています。

  • 成人向け製品
  • アルコール
  • 使用済みの化粧品
  • 動物
  • デジタルコンテンツ
  • 医薬品
  • タバコ製品
    など

上記以外にも禁止されているものがいくつかあります。詳細はメタ社の「利用規約とポリシー」からご確認ください。

なお販売が制限されているものには以下が挙げられています。

  • イベントのチケット
  • ギフトカードやクーポン
  • ペットの里親マッチングサービス

上記の販売を予定している場合には審査に通らない可能性が高いのでご注意ください。

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Instagramショッピングで気をつけておきたいこと

フォロワーを増やし続けるための工夫を練る

Instagramではフォロワーが増えれば増えるほど情報を届けられるユーザーの数も大きくなりますが、投稿する内容によってはフォロワーがどんどん減ってしまうこともあります。

どんな投稿内容だとフォローを解除されやすいのでしょうか。

前述のアライドアーキテクツ株式会社の調査によれば、Instagramのフォロー解除の最も大きな原因は「期待する情報が発信されない」(69.5%)でした。続いて、以下のような場合にもフォローを解除される恐れがあるそうです。

  • 広告的な投稿が多すぎる(59.0%)
  • SNS以外でその企業を嫌いになる情報があった(14.6%)
  • コメントやDMに対して企業アカウントの反応がない(10.7%)

Instagramは、店舗まで足を運べない遠くに住むお客さまなど幅広い客層とつながれるチャンスです。

Instagramを訪れたユーザーから信頼を得ていくためにも、広告に偏らず情報を充実させたり、コメントやDM(ダイレクトメッセージ)にはこまめに返信したりすることが大切です。常日頃からの心掛けが常連客の定着にもつながるかもしれません。

受注の増加を視野に入れておく

Instagramショッピングからネットショップへの流入が増えることで、うれしいことに想像以上の注文を受けることになるかもしれません。実店舗と並行して運営している場合には発送作業が追いつかなくなる可能性があります。

このような状況を想定して、

  • 購入後に自動送信されるメール
  • 商品ページ

などお客さまの目にとまりやすい箇所に、発送にかかる日数などを記載しておくといいでしょう。いつ商品が届くかをある程度把握しておけると、お客さまも安心するでしょう。

Squareでネットショップを作ると、商品購入後にお客さまに自動で送られるメールの内容を自由に編集することができるので、必要に応じていつでも文言を変えることができます。

ネットショップを無料で開始するならSquare

EC作成から、オンライン決済、店舗連動の在庫管理まで、便利な機能が無料で簡単に始められます。

「いつ発送されるかわからない」「購入したのになかなか確認の連絡が来ない」などの不安を感じさせないためにも発送にまつわることはあらかじめ周知しておくことが大切です。

無料でInstagramと連携できるSquareのネットショップ

前述のように、Squareでは簡単にInstagramと連携可能なネットショップを開設することができます。

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▲Squareで作れるネットショップのイメージ

開設の手順は簡単で、Squareの無料アカウントを作成すれば、すぐにネットショップの作成に取り掛かることができます。さらにInstagramショッピングとの連携は無料プランから利用できるため、月額利用料金や初期費用などの心配をせずに使いはじめることができます。

Squareのネットショップで使えるさまざまな機能や、決済ごとにかかる手数料などは以下のリンクからご確認ください。

▶︎Squareのネットショップ機能「Square オンラインビジネス」について

どのようなネットショップが作れるのか気になる人は、すでにSquareを利用している加盟店が作成したネットショップをまずは見てみるといいでしょう。

▶︎Squareのネットショップの事例

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お会計リンクで販売する手も

ネットショップをまだ作っていない人からすると、Instagramショッピング機能との連携は少し遠い道のりのように感じるかもしれません。手っ取り早くネット販売をはじめたいときは、Squareのお会計リンク機能「Square リンク決済」がおすすめです。お会計リンクとは、ネットショップでいう「購入画面」に飛べるリンクです。お客さまはお会計リンクにアクセスすることで、該当する商品を直接購入することができます(※)。

※決済にはクレジットカードが利用できます。使用できるクレジットカードブランドと、手数料についてはこちらをご確認ください。

商品購入ページのイメージは以下です。一つのお会計リンクにつき、商品を一つ登録できます。

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この機能なら、三つのステップで商品のオンライン販売をはじめられます。

(1) Squareのアカウントを作成する
(2) Squareの管理画面からお会計リンクを作成する(入力が必要なのは商品名と価格だけ!)
(3) 自動で発行されたリンクをInstagramでシェア

Linktree」をはじめ、各投稿にリンクをつけられる外部ツールを使用すれば、Instagramのプロフィールから決済画面に誘導することもできるでしょう。

本機能の詳しい利用方法は、「Square リンク決済をはじめる」の記事でも紹介しています。

ネットショップを無料で開始するならSquare

EC作成から、オンライン決済、店舗連動の在庫管理まで、便利な機能が無料で簡単に始められます。

ネットショップに人を呼び込むうえで、使わない手はないといえるInstagramのショッピング機能。利用をはじめるにはネットショップの開設が必須です。まだネットショップがない場合にはSquareのように無料で利用できるサービスなどで、ネットショップを作るところからはじめましょう。


Squareのブログでは、起業したい、自分のビジネスをさらに発展させたい、と考える人に向けて情報を発信しています。お届けするのは集客に使えるアイデア、資金運用や税金の知識、最新のキャッシュレス事情など。また、Square加盟店の取材記事では、日々経営に向き合う人たちの試行錯誤の様子や、乗り越えてきた壁を垣間見ることができます。Squareブログ編集チームでは、記事を通してビジネスの立ち上げから日々の運営、成長をサポートします。

執筆は2021年9月22日時点の情報を参照しています。2024年7月5日に記事の一部情報を更新しました。当ウェブサイトからリンクした外部のウェブサイトの内容については、Squareは責任を負いません。Photography provided by, Unsplash